くろのしろい日記

たぶんチェス中心に書いていくつもりの日記

2018年人間対機械でのチェス若手対決の結果

今回は2018年4月22日に行われた人間対機械の公開チェス対決について書きたいと思います。
場所は【lichess.org】という比較的大手のチェス対戦サイト。

今回紹介するこの対決は、人間側もコンピュータ側も若手同士のネット対戦となりました。
よって、別にトップ同士の頂上決戦みたいな感じではなくもっと軽い感じの「やってみた」的対戦だと思います。

人間の若手は分かるけどコンピュータの若手ってなんぞや?と思われるかもしれません。
一般的なチェスのAIにはアルファ・ベータ探索という手法がとられていたのですが、記憶に新しい方もいるかもしれない2015年末Google傘下のDeepMind社によるAlphaGo(アルファ碁)シリーズの登場により、ディープラーニングとモンテカルロ木探索(モンテカルロ法の進化版)によるアプローチのいわゆる機械学習が流行り(?)の時代となりました。

もしかしたら違うかもですが大体そんな感じでコンピュータ側はアルファ碁シリーズの2018年4月時点での最新版AlphaZeroと近いコンセプトで機械学習を行ったLeela Chess Zero(リーラチェスゼロ)通称LCゼロとかリーラとか言うプログラムが参戦します。

要するに汎用パソコン用アルファゼロというような位置づけです。
ですが情報あんまり見つかりませんでしたが、一応注釈としてたぶんDeepMind社とは関わってないプログラムだと思います。
LCゼロは開発が始まってからまだ2か月ほどらしいのでまさに新進気鋭と言えそうな若手ですね。

そしてこれを見てる方が一番気になるであろうどのくらい「で、それは強いの?」という疑問があったので調べたところ、開発者のノートパソコンではたぶんEloレーティング2700+くらいだと思うぞー、とのことでした。
しかし、どう見ても人間超えてんじゃね?という意見も多数あったため2700は過小評価かもしれません。

トップチェスエンジンチャンピオンシップ(非公式のコンピュータチャンピオン決定戦)では、コンピュータチェスレーティングリストでレーティング2950のプログラムに1勝1分け。
これは28戦中なので残り26戦は全部負けです。

戦った相手でコンピュータチェスレーティングリストに名前があるものの平均レーティングが3000くらい。
仮にレーティング3000との試合で1勝26敗1分けを当てはめると、勝率5.35くらいなのでレーティング差は約マイナス500です。
ん~、リーラ絶不調とは聞いていましたがこれほどとは。

まあ、サンプル数がどう考えても少ないので何とも言えませんがバージョンも学習された量もこれが対戦相手になるそうなのでレーティング2500の可能性ありなコンピュータならなんとかなるかもですね!
そしてこのチェスプログラムは、従来のプログラムと違いミスするときも人っぽいミスをするらしい。

対する人類代表はアメリカのペンギンGMことアンドリュー・タン(Andrew Tang)さん18歳。若けぇ。
彼は2018年の4月の上旬にグランドマスター(GM)となりました。

おそらくよく知らない方にとって、なぜいきなりペンギンなのかと思う方もいらっしゃるかもしれないので説明すると、アンドリューさんはインターネットプレイを盛んに行っているプレイヤーで、有名なハンドルネームがpenguingim1もしくはpenguingm1なのです。

彼はペンギン(Penguin)が好きなことと、ナンバーワンのGMになりたいという願いからそのようなHNにしたそうですよ。ちなみにIMの頃からペンギンGM1と名乗ってました(たしか)。

そしてアンドリューさんはネットプレイヤーであり、ネット配信者でもあります。
この対戦もアンドリューさんは実況しながらのプレイを行っています。
ちなみにFIDE(国際チェス連盟)のレーティングは2502です。

マッチは15分+1手2秒追加が2試合、5分+1手2秒追加が4試合、1分切れ負けが8試合、そしてアンドリューさんが自由に持ち時間を選択できるフリープレイを挑める(結局30戦やった)だそうです。

アンドリューさんは早い時間のゲームが得意だと言われているので、応援はするが今の時代コンピュータ相手には無茶だろうという意見もある中、これは何試合かいい勝負が期待できるんじゃないか??という下馬評も見られたように思います。

ちなみにこのフリープレイは持ち時間15秒切れ負けの対戦がほとんどだったと思います。



さて、終わってみるとスコアはアンドリューさんの44戦1勝37敗6分けで終了しました。
リーラのレーティング2500の可能性とはなんだったのか。

リーラはlichessのレート1500スタートでしたが終わってみると3231でした(つよい)。
やはり1回とはいえ2950に勝てたコンピュータは強かった。

内訳は1分切れ負けで3分け。そして15秒切れ負けで1勝3分けです。
そしてこの44戦の結果を仮にアンドリューさんがレーティング2500だったとすると勝率約9.09%なのでレーティング差400と少しです。

このくらいの結果なら人間トップと同等っぽいですかね。
(世界チャンピオンはスタンダードレーティング2843、ブリッツレーティングに限れば2965)

私は英語が全くと言っていいほど聞き取れないのでいつ言ってたのか全く知りませんが、海外のネット配信者がコンピュータとの対戦を実況するときにお馴染みらしいセリフ「コイツぜってーソフト指しだぜ!」がアンドリューさんから聞けたらしく盛り上がってる方もいらっしゃいましたね。

今日はこのくらいにしておきます。
また次回!
スポンサーサイト

ネットのチェス関係者集まってみませんか?

こんにちは。くろーりんです。

今回は、3か月くらい前からツイッターやYOUTUBE配信でぽつりぽつりと言ってはいたのですが、そんなに多くはないであろうインターネット上で活動しているチェス発信者を集めて連合を作ってみませんか?

という提案をしたくて記事を書きました。

このチェスの発信者とは、チェスのインターネットライブ配信者、ブロガー、動画サイトの投稿者、ツイッターでの情報発信者など他にも私が知らなかったような発信をしている人もいるかもしれませんがそういう方々を指します。

この連合を作る目的は、

1.発信する人たちで横のつながりを持つ。
2.新規にチェス発信者になろうとしている人の足がかりになりえる場所を作りたい。
3.日本人向けのチェスについて「そこを当たれば何かしら見つかる」という場所がほしい。

という発信者向け、これから発信者になる人向け、そして発信を視聴しようとする人向けの3つが主なものとなります。

まず1については横のつながりを持つと理想では、Aさんは○○な内容のことをやっているから私は△△な路線で行こうというようなご自身の方向性を見つけて頂いたり、こんなことをやってるなんてすごい!どうやってできるんですか?と質問できるように出来たらいいなと思っています。

2については、例えば新たにチェスのネット配信がしたくて、頑張ってやってみたものの全く人が来なくて心が折れてしまったからもう違うジャンルに手を出すことにした。という話も聞かなくはないです。
もったいないですよね。足がかりになる場所があり、多少でも最初から支援してくれる人がいるのといないのとでは、やる気が相当差が出るように私は思います。

3については、Aさんの発信を視聴する人がBさんの発信の視聴をする機会を作ることが可能になるかもしれません。
Aさんの発信でチェスに興味を持ったけど、チェスを調べてみても日本語のコンテンツが驚くほど少ないことから疎遠になっていく人も聞かなくはないです。
やはりもったいない。チェスについて調べた人に新しい発信が行きつく場というのは貴重です。
正直調べても「いつの時代のだよ」って発信ばっかりヒットしますからね。



では具体的に何をするのか。

正直まだあんまり考えてないです。
まず大前提として、管理を一極集中してしまうと例えば私も学生とかではなくなってしまってそこまで暇ではないためすぐに破綻しそうです。

そして、インターネットで活動するので何かしらホームページのようなもので可視化したいところです。
ならチェス発信者WIKIのようなものを作って、そこで情報いっぱいみんなでのせればいいんじゃね?
荒らす人がいればみんなで監視すりゃいいじゃん。

という発想になります。

しかし、問題がある気がします。
例えば、レンタルWIKI借りてきたぞーつっても編集したがる人ってめちゃ少ないわけで、結局管理が一極になってしまう問題。

そして、過度に横のつながりをもつと、せっかく連合を作ってもコンテンツが皆似たようなものになってどれ見ても同じようなものになってしまっては意味がないというか見てる側が面白くなくなりそうな予感がする問題。

そしてどこの世界でも横のつながりを持ち、仲良くしようとするとなぜか必ず出てくる「アンチ慣れ合い」の方々の問題もできればどうにかしたいとも思ったり思わなかったり。

その他、細々としたものでは視聴者側が発信者をシームレスに感じてしまい、堂々と別の発信者の場で関係ない発信者の批判や悪口を言う人が出てきかねない問題。
(これについては狭い日本チェス界ではニコ生配信者という共通点だけでよく起こっていた)


でもまあ、何かしらやり始めたら問題も見えてくるだろうし解決策も出てくるんじゃないかと楽観的に考えています。

そしてこの野望で一番重要なもの。それは人集め。
人が集まらなければ何もできないです。

ということで同志募集!
手始めに発信者受信者関係なく参加できる、チェスファンなら誰でも参加OKのディスコードサーバを作成しました。

ボイスチャットなりテキストチャットなり情報交換や雑談の場にしましょう。

チェスファンたちの集い Discord】 - https://discord.gg/3wZjbQH
リンクからご参加ください。

もう一度言います。チェスファンなら誰でも参加OKです。
一応ケンカはしないようにとか個人情報は晒すなとか細かいルールはありますが、誰でも参加しちゃってください。

チェスに興味がある程度でも参加に全く問題ないです。
興味があるならまずは参加してってください。

今は人がとにかくほしい状態です。
まだ片手で数えられるくらいしか人いませんが、将来的には数百人を目指しています。

ツイッターでツイートしたら10人くらい協力したいと反応してくれた方々がいらっしゃったので、たぶんなんとかなります。
皆様とお話しできる日を心待ちにしております。

みんなでがんばろー

[タグ] チェス
[ 2018/04/22 18:24 ] その他のチェス | TB(0) | CM(1)

チェス世界チャンピオンへの挑戦者決定戦について(2018年)

今日の話題はチェスです。

さて、今年2018年も11月にチェス世界選手権が行われるようで、その挑戦者決定トーナメントが3月10日から始まるそうです。
これは8人の精鋭たちでダブルラウンドロビンという形式で争われます。
ダブルラウンドロビンとは総当たりを2回、先手と後手を各1回づつ持って戦うということです。

つまり1人あたり14試合行われます。

トーナメントの賞金は1位9万5000ユーロ、2位8万8000ユーロ、3位7万5000ユーロ、4位5万5000ユーロ、5位4万ユーロ6位2万8000ユーロ、7位2万2000ユーロ、8位1万7000ユーロ。
つまり、総額42万ユーロ(5500万円超)が挑戦者決定戦に保証されています。

ちなみに1位の9万5000ユーロは大体1250万円弱です。
同率順位、たとえばスコアなどが全く一緒で2位が3人とかになってしまった場合は全部試合終わった後に均等に各プレイヤーに分けられるとのことでした。

注意事項を見てみると、契約後またはトーナメント開始後にプレイヤーがFIDE(国際チェス連盟)を退会したら賞金はFIDEがもらうとか既にこの金額は地方税を払った後の額だとか書いてありました。



さて、どんな8人が候補者トーナメントに出るの?と思ったので調べました。

1枠、セルゲイ・カヤキンさん。

候補者認定理由は前回の2016年世界選手権(世界チャンピオン決定戦)の準優勝者(2人で争われるためつまり敗者側)ということで出場。
もちろん勝者は世界チャンピオンのマグヌス・カールセン氏。
年齢28歳、レーティング2763、世界ランクは13位のロシアの人です。


2枠、レヴォン・アロニアンさん。

候補者認定理由は2017年のチェスワールドカップの優勝者ということで出場。
年齢35歳、レーティング2797、世界ランクは5位のアルメニアの人です。


3枠、ディン・リーレンさん。

候補者認定理由は2017年チェスワールドカップの準優勝者ということで出場。
年齢25歳、レーティング2769、世界ランクは11位の中国の人です。


4枠、シャフリヤール・マメジャロフさん。

候補者認定理由はFIDEグランプリ2017の優勝者ということで出場。
年齢32歳、レーティング2814、世界ランクは2位のアゼルバイジャンの人です。


5枠、アレクサンドル・グリスチュークさん。

候補者認定理由はFIDEグランプリ2017の準優勝者ということで出場。
年齢34歳、レーティング2767、世界ランクは12位のロシアの人です。


6枠、ファビアーノ・カルアナさん。

候補者認定理由は2017年のチェスワールドカップかチェスグランプリに出場した人の中で最も平均レーティングが高かった人ということで出場。
年齢26歳、レーティング2784、世界ランクは7位のアメリカの人です。


7枠、ウェズリー・ソーさん。

候補者認定理由は2017年のチェスワールドカップかチェスグランプリに出場した人の中で2番目に平均レーティングが高かった人ということで出場。
年齢25歳、レーティング2799、世界ランク4位のアメリカの人です。


8枠、ウラジーミル・クラムニクさん。

候補者認定理由は、ちょっと私も詳しくはよくわからんのですが主催者アゴンのワイルドカードにノミネートだそうです。
詳しい規定はあるらしいのですが、要するに上記7名と世界チャンピオン以外で超強そうな人1人が選ばれるとでも思ってたらよさげ。
年齢43歳、レーティング2800、世界ランク3位のロシアの人です(ちなみに元世界チャンピオン)。


という方々で争われるのですが、ちょっと気になる点ありません?
ロシアに3人、アメリカに2人出場という偏りがあります。

知ってる人はいるかもしれませんが、その昔の東西冷戦期にソ連選手3人が談合で決着をつけて体力や精神力を温存、ライバルのアメリカ人のボビー・フィッシャー氏をみんなで潰す作戦を取った疑惑があったのです。

その時フィッシャー氏は「ふざけんなよ!」みたいなことを言ったのですが、またケチをつけられるようなことがあってはいけないので、最後の方の特に重要な場面で談合しづらいようなペアリングにしたとのこと。

色々大変ですね。

さて、誰が世界チャンピオン兼世界ランク1位のカールセン氏への挑戦権を手にしますかね。
トーナメントは工場風の展示場の建物で行われるらしい。
そして候補者トーナメントについて世界チャンピオンは、

一チェスファンとして楽しみにしています。体調崩して(たぶん風邪かインフルエンザ?)悲惨だった時期もあるけど、今回は初心にかえってイベントをエンジョイしたいと思います。

というような感じのメッセージを候補者におくったらしい。

[タグ] 世界選手権
[ 2018/02/25 17:48 ] その他のチェス | TB(0) | CM(0)
 
プロフィール

chlorine

Author:chlorine


HN: chlorine(くろーりん)
略して「くろ」というHNも良く使う

チェスやバックギャモン、ポーカーが好き

主にyoutubeやニコニコ動画で活動中
リンクフリーです。いっぱいリンクしてくれると嬉しいです
トラックバックとかもじゃんじゃんしてください



YouTubeのチャンネル↓
ちゃんねるくろ


ニコニコ動画コミュニティ↓
ばかっていったほうがばかなんです!【ニコニコミュニティ】

最新トラックバック
アクセスカウント
ブロとも申請フォーム