くろのしろい日記

たぶんチェス中心に書いていくつもりの日記

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人間対コンピュータの歴史

最近新しくMMDドラマの動画とかゆっくり解説の動画アップロードしました。
今回はゆっくり解説動画の詳しい紹介をここでしておきたいと思います。

将棋の方で、プロとコンピュータが戦う叡王戦電王戦が最後らしいということも聞きましたし、ここらあたりでさらっと機械、つまりコンピュータが頭脳競技、マインドスポーツ、ボードゲームでどのような結果をいつ残してきたかというおさらいを私がしたかったので作りました。

このブログでも人気のある記事はチェス界に関するお金とコンピュータの記事です。
きっと皆さんも気になることだろうとも思うので、もしよさそうだと思っていただいたらSNSなどで拡散してくれると嬉しいです。

動画の内容は、「バックギャモン」「チェッカー(ドラフツ)」「オセロ」「チェス」「将棋」「囲碁」の6つの競技についての人間とコンピュータ頂上決戦をまとめました。

つまり主に世界チャンピオンが戦ったものについて扱っています。

YouTube 【頭脳競技における機械vs人間の歴史



ニコニコ動画 (コメント付きで見たい方はこちら)






ここからは余談です。
今まで生放送配信は色んな所でやっていたものの、動画活動はニコニコだけでやってましたが、このたび YouTube にも手を伸ばすことにしました。

なぜかというと、自分の動画をエゴサーチしたところ、自分が昔作成してうpした割と黒歴史に近い動画がたくさんYouTubeに転載されていて、中には数万再生という本家より伸びとるがなという状態になり、どうせ転載されるんなら自分でアップロードしますさといった次第です。

ニコニコにはアカウントフォローしてくれている方が何百人もいるので、なんとか見てくれそうな方も多いのですが、YouTubeは2回ライブ配信したくらいの活動しかないのでチャンネル登録者がほとんどいません!

というかチャンネルって何?状態です!
2年前にちょっと作ってほったらかしにしてたから皆忘れました/(^o^)\
ほぼ一から出直しみたいな感じになってるのでお優しい方、応援をお願いします。
ちゃんねるくろ
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チェスや将棋、囲碁などに運要素は存在するか

時間が過ぎるのは早いものでもう結構前になるかもしれませんがこういう言葉がアニメ界の名言的なものにありました。

チェスなんてただのマルバツゲーム」

ノーゲーム・ノーライフという作品に出てきたセリフです。
完全情報ゲームなんだから必勝手順、必勝法は存在する。○×ゲーム(3目並べゲーム)と似たようなもんだという意味だと思います。

さて、本日はそれに関係するのかしないのかな完全情報ゲームに置ける要素の話題にしましょうかね。

とりあえずとは何か調べました。
とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。

チェス界では古くは1920年代の世界チャンピオンのカパブランカがこのような感じの言葉を残していると聞きました。
カパブランカ「強者とは常に幸である

キューバの公用語って何語なのか知らないんですがたぶん現地語での言葉だと思うのでニュアンスが変わってるかもしれないです。
そしてチェス界における、こいつはが良かったんじゃねえの?と言われている出来事に1935年のマックス・エイベvsアレクサンドル・アレヒンの世界選手権(世界チャンピオン決定戦)があります。

詳細を説明すると、下馬評では格が結構下だと思われていた挑戦者マックス・エイベさんだったのですが、超真面目人間だったエイベさんと対比するかのように超不真面目人間だったチャンピオンのアレヒンさんは対局のたぶん前日、豪遊してべろべろに酔っぱらって外で寝てるところを対局当日に連行されて二日酔いとかで体調がボロボロのときに対局したそうな。
もちろんそんな状態で勝てたわけもなくあっさり格下相手に失冠するという事態になったそうです。

いや、アレヒンさんバカだろwwwと思う人もいるかもしれませんがエイベさん視点だとどうでしょう?
盤外のこととはいえ幸と言えるかもしれません。

ちなみにアレヒンさんはその後禁酒して世界チャンピオンに復帰しました。

さっきまでは盤外の幸運の話。では盤内の幸運はあるのでしょうか?
かつて女性最強であり、男女ひっくるめた世界ランク最高8位を記録したユディット・ポルガーさんはこう言ったそうです。
チェスは30%くらいが心理戦。機械にはこれが通用しない。」

チェスをやっている身としては分かります。
心が折れたらどんなにコンピュータ判断の形成がイコールだったとしてもそれを知るすべがないため投了してしまうことはよくあります。

完全情報ゲームだったとしても局面を正しく判断できるスキルや心理状態がないと、それはたちまち不完全情報ゲームへと早変わりしてしまうというわけです。
あのチェスコンピュータディープブルーと戦ったガルリ・カスパロフさんも、1997年の第2局に劣勢ながらよくよく考えれば引き分けに出来た対局を対戦相手のディープブルーが自信満々に指しているように感じたため心が折れて投了してしまいました。
ディープブルーに取ってこれは幸運?

そして、これは機械に起こりえないと思われがちですがこういうのはどうでしょう?
2005年の出来事です。【Pablo Lafuente vs Shredder (Computer)

Shredderとは超強豪チェスエンジンです。つまりコンピュータ
2005年と言えばもうそろそろ世界チャンピオンでもコンピュータ相手に引き分けならともかく勝利はきついだろうと言われていたころ。

その頃で 19...Rfd8 というとられた駒を取り返さなかった大悪手をコンピュータ側が指しました。
ハッシュテーブルエラーというエラーが起きたそうですが、これは人間側に取って幸運とは言えないだろうか?
こういったエラーは同じようなものが人間にも起こりえるとは言えないだろうかと。

仮にそういったエラーが起これば対戦相手にとっては幸運と言えるのか否か。
世界チャンプクラスと言えども大悪手、ブランダーは起こります。このブログでも2回記事書きました。
世界的なチェスプレーヤーの大悪手特集
世界的なチェスプレーヤーの大悪手特集その2

そんな中、チェスはチャンスのゲームだという意見を一度目にしたことがあるんですよね。
1960年代の米ソ冷戦、チェス界ではアメリカ人フィッシャーvsソ連チェスエリート軍団の国家の威信をかけてチェスをしていた頃、ぬるい手に見えた手を指された直後にここがチャンスと見て長考に入ったがいい手が見つからず、焦燥と絶望から倒れた選手がいたことはよく聞きます。

チャンスがあるゲームということは運要素があるってことなのでは?
という当然の発想ですね。

将棋プログラムPonanzaもそうだと聞いたことがあるのですが、チェスプログラムもたぶんそうで、思考段階でいつも初手から同じ手順を指していると対抗策を練られかねないというところから一部ランダム要素のようなものを取り入れてばらけさせていると聞きました。
ランダム要素があるんですよ?偶然自分の得意な戦法に当たったらそれは運が良かったと言えないですかね?

対人間でも同じです。偶然自分の得意な戦法に持って行く人と当たったならそれは運ではなかろうか?
全てを網羅できないゲームだからこそ一部分しか知らなくて、その一部分に偶然当たる。

この手のゲームに置ける運とはそんなもんかもしれない。
運の感じ方は人それぞれ。

対局前のあいさつでしばしばこういう言葉が使われます。
「Good luck!!(ご武運を!!)」

つまり勝つためには知力だけではない。二日酔いで力が出なければ意味がない上に武運も必要かもしれない。
知力、体力、時の運!

面白要素ってそこに集結するんじゃないかと思えてきた(なんだこの結論)。

2016年版、近年のチェスコンピュータvs人間の対決結果

みなさんこんにちは。

今日はチェスコンピュータ対人間の2016年版です。
人間側はもちろんチェスプロだと思ってくれていいです。
ですが、今回紹介した中でスーパーグランドマスター(SGM)レベルの人はヒカル・ナカムラさんくらいなのでトップ対決というにはちょっと微妙かもしれないです。

ちなみにスーパーグランドマスターとは世界チャンピオンが狙えるくらいとてつもなく強い人だと思ってくれればいいです。
やっぱり人間の上位の人はもはやコンピュータとやり合うにはメリットが少ないんでしょうな。世界チャンピオンのマグヌス・カールセンさんはもうコンピュータとガチ対決はやらないといったと聞いてますし。

コンピュータ側に白羽の矢が立ったのはストックフィッシュ(Stockfish)とコモド(Komodo)です。共に当時のコンピュータ王者ですね。
もうちょっとさかのぼるとフーディーニ(Houdini)とかが参戦してたんでしょうかね?
ニコ生公式放送で羽生善治さんがチェスやったとき一回フーディーニが出た記憶があるのでそれなら知ってるという方もいらっしゃるかもしれないと思い名前だけ出しましたが。

さて、今回もchess.comのスタッフさんが書いた記事をもとに書いて行きたいと思います。

Man vs Machine Historical Archive

2014年2015年2016年の公開対局の結果が書かれています。
ただこの記事、2016年1月の記事っぽいんですが2016年7月の結果とかが書かれてるように見えます。未来のことが書かれている・・・?
よく分からんので調べ調べといった感じで行きましょうかね。


全部ハンデ戦だと思うんですが、これらの試合は、人間とコンピュータの思考の違いを示し、人間とコンピュータの間の強度の違いを洞察するとかなんとか。



【2014年7月19日】
GM ダニエル・ナロディツキー(Daniel Naroditsky) vs Stockfish

過去に人間が倒したことのあるハード、ソフト共に旧型のコンピュータを人間の相棒に据えて、ハードもソフトも最新式のコンピュータに勝てるかという試みだったようですね。
駒落ちは無しです。

制限時間は1試合45分で1手ごとに30秒追加だったみたいです。
結果は人間側の3敗1分け



【2014年8月23日】
GM ヒカル・ナカムラ(Hikaru Nakamura) vs Stockfish

詳しくは【2014年最強チェスコンピュータVS人間トップ選手の対決の結果】で。
制限時間は同じく45分で1手ごとに30秒追加。
結果は人間側の2敗2分け



【2015年9月9日】
GM セルゲイ・モブセシアン(Sergei Movsesian) vs Komodo

調べてみると駒落ち戦だったようですね。GMが白の先手のときは、黒後手のコモドのfポーンを落としてもらっての対決。
GMが黒後手のときはややこしいのですが、はじめっから白先手のコモドのルークと後手のナイトを取り去った駒得の状態から始めるチェスだったようです(エクスチェンジオッズというハンデ戦らしい)。

価値というか戦力的には2ポーン落ち相当なんでしょうかね?
とりあえずその対局をGMが先手を4回、後手を2回の6回勝負をしました。
制限時間は45分で1手ごとに15秒追加。

結果は人間側の3敗3分け

【参考】
エクスチェンジオッズとはこういう駒落ち戦らしいです↓
エクスチェンジオッズ
もちろんこの図の場合ルークの生きている先手有利。


【2015年10月20日】
GM アレクサンダー・レンダマン(Alexander Lenderman) vs Komodo

ルール、ハンデはセルゲイ・モブセシアンさんのときと同じ。
棋譜のページ見ると人間側が1勝したという記号が書かれているのですが、chess.comの記事には勝ってないとのこと。

自力で棋譜の良し悪しが分からなかったので、私のコンピュータで問題の棋譜の最終図を解析してみたところ人間側が結構劣勢と出たので棋譜の方の記録の方が機械トラブルで人間の勝利みたいなことでない限り間違ってると思われます。

ということで、結果は人間側の4敗2分け



【2015年11月11日】
GM ロバート・へス(Robert Hess) vs Komodo

このゲームのハンデがよくわからない。1ポーンと2手のハンデが2試合とエクスチェンジオッズと1手のハンデが2試合と書かれているように見えるのですが、棋譜もなんも見つからなかったんで詳細不明。
結果の詳細もスコアが書いてあるだけで戦績も不明。

とりあえず書いてあった結果は人間側スコア2-2の引き分け
つまり4戦中、4引き分けor1勝1敗2分けor2勝2敗のどれかですね。



【2015年12月16日】
GM サイモン・ウィリアムズ(Simon Williams) vs Komodo

これも同じく詳細不明。1ポーンと3手ハンデ、1ポーンと2手ハンデ、エクスチェンジオッズと1手ハンデ2回の4試合。
制限時間は45分と1手15秒追加。

書いてある結果は人間側のスコア2-2引き分け
つまり同じく4戦中、4引き分けor1勝1敗2分けor2勝2敗のどれか。



【2016年1月2日】
GM ビクター・ミカレフスキー(Victor Mikhalevski) vs Komodo

コンピュータが先手のとき、2試合が2ポーン落ち2試合。
人間が先手のとき、エクスチェンジオッズが2試合と1ポーン落ちプラス1手あらかじめ動かしてもいいというハンデ2試合。
つまり合計6試合。制限時間は45分で1手15秒追加。

結果は人間側の4敗2分け



【2016年1月6日】
GM ヒカル・ナカムラ(Hikaru Nakamura) vs Komodo

元記事のリンクが間違ってたっぽいので探してみたところたぶん正しくはここ【Komodo Beats Nakamura In Final Battle】です。
1ポーン落ちのハンデ戦2試合とエクスチェンジオッズ戦1試合と4手あらかじめ動かしてもいいというハンデ戦の合計4試合。

結果は人間側の1敗3分け

唯一の敗北は4手ハンデだそうです。確かに生かすのが一番難しそうなハンデですね。



【2016年3月23日】
GM ジョエル・ベンジャミン(Joel Benjamin) vs Komodo

これは1試合目が5手先に動かしてもいいというハンデ、2試合目がエクスチェンジオッズ戦、3試合目が1ポーン落ちプラス2手先に動かせるハンデ、そして4試合目が上手のクイーンと下手のビショップを落とすという特殊なハンデ。
制限時間は45分と1手ごとに追加30秒。

【参考】
4試合目はこういうものでした。([|<]ボタンを押すと初期配置になります)


結果は人間側の1敗3分け
負けたのは最初の5手ハンデだったそうです。



【2016年4月19日】
GM ユージン・ペロシュテン(Eugene Perelshteyn) vs Komodo

これは1試合目5手先に動かすハンデ、2試合目から4試合目は序盤定跡ブランダー(悪手)をわざとコンピュータ側が指すハンデ。
2試合目のブランダーは意味のないキングの移動(手損)をするというもの。3試合目はわざと意味のないポーンの捨て駒をするというもの。
4試合目は意味なくナイトとポーンを交換するブランダーをやらかすというものでした。

結果は人間側の2敗2分け



【2016年6月25日】
GM セルゲイ・エレンブルグ(Sergey Erenburg) vs Komodo

このハンデ戦は駒落ちによるハンデではなかったようです。
4試合行ったのですが、全て同じハンデが適用されたらしい。
ハンデは次の6つ。
1.上手のコンピュータは30分の1の制限時間しか与えられなかった。詳しく言うと下手の人間は90分と1手30秒の追加。上手のコンピュータは3分と1手1秒の追加。
2.CPUのコアを1つに制限されていた(Komodoはコア数24がデフォ)。
3.コンピュータ側は人間の手番のときに次の手を読んではいけない。
4.コンピュータ側は序盤定跡を3手までしか使ってはいけない(4手目以降は自力で考えろとのこと)。
5.4試合すべてで人間側が先手を持つ。
6.終盤戦のデータベース(終盤定跡)にはアクセスしてはいけない(自力で考えろとのこと)。

この6つのハンデが適用された4試合だったようです。
(これをヒカル・ナカムラさんがやったら結構いい勝負なんじゃね?とは思ったが)

結果は人間側の3敗1分け



【2016年7月16日】
GM セルゲイ・エレンブルグ(Sergey Erenburg) vs Komodo

さっきと同じメンツです。リマッチ扱いだったみたいですな。
今度はややこしいハンデは設定せずに駒落ち戦みたいです。

4戦やって全部上手の2ポーン落ちで試合したようですね。

結果は人間側の2敗2分け


やっぱりコンピュータに挑戦した人間の中ではナカムラさんが一つ飛び抜けてた印象があるのでナカムラさんのハンデは特にきついように見えました。
しかし中々コンピュータに勝てませんなー強いわ。

しかし引き分けが取れているところを見ると、まだまだやりあえそうにも見えます。
戦いはこれからも続く!

チェス界におけるコンピュータ不正と対策案

現在世間で話題となっているかもしれない、将棋棋士のコンピュータ不正問題というのがあります。
チェス界ではもう、10年20年くらい前からちょくちょく聞く不正。いわゆるプロレベルでの不正疑惑は2006年というちょうど10年前でした。

ちなみに私のニコニコ放送を使って運営したLichessでのオンラインチェス大会でも大会終了後に優勝者のコンピュータ不正が発覚。その優勝者のアカウントとチェスサイトの大会システム上のその大会のすべての棋譜が凍結。
優勝者がチートやってたのも腹立ちましたが何より棋譜が全部消えたことにかなり私は憤慨しました。

ニコニコ生放送には匿名コメントでの参加だったため元から知ってた人なのかどうかも知りませんが、こんな賞品もなんも出ないへんぴな大会にもチーターは出現するのかと驚いたものです。
その時の大会は、ツイッターでお世話になっているチェス日本上位ランカーの方もいらしていたのでもしかしたらその人を倒したいがために不正したのかもと思ってましたが、たぶん常習じゃないとアカウント停止までされませんよね。

こんなに数少ない日本のチェス界でもいたんです。
今までアマチュア将棋界ではコンピュータチートやってる人いなかったんでしょうか?
あまり明るみに出ていないだけであったんじゃないかとも思います(将棋界詳しくないんで適当言ってます)。

さて、チェス界のチート不正)についての告発は、オンラインチェスの最低レベルの初心者から、前述の2006年に起きた世界選手権での根拠のなかった疑いなどあらゆるレベルで存在しています。
その2006年のやつは今回の将棋界の問題と同じくトイレに頻繁に行っていたため疑わしかったと聞いています。


一口にチートと言っても、トイレでスマホを使う方法、耳にデバイスを隠して通信する方法、観客などに紛れている仲間から指し手を教えてもらう方法などが代表的なコンピュータ関連不正なわけですが、今回初めて、わざと負ける、もしくは手を抜いて引き分けるというのもオンライン対戦サイトにチートの一種と明確に書いてある文を見つけました。

まあ、今回はその部分は置いておきましょう。

やっぱり本命チートコンピュータ系だと思います。今年2016年の9月にアゼルバイジャンのバクーで行われたチェスのオリンピック(チェスオリンピアード)での、【ラウンド3】日本vsトルクメニスタンでの出来事では、試合後の持ち物検査で日本チームの4番ボードの選手が携帯電話を所持していたため反則負け扱いとなりました。

その携帯電話には試合中の通信歴などがなく、不正が行われていなかったことは証明できたものの、事前に試合会場に持ち込み禁止としていた電子機器を持ち込んだことによる負け判定は覆りませんでした。
割とレアケースらしいですが今年こんなことが起こったんですね。ちなみに会場にはカメラや時計、棋譜を書くためのペンですら持ち込みは禁止され、支給されたものを使うようにとのことだったと聞いています。
参考:チェス日本代表小島さんのブログ → Baku Chess Olympiad R3 Turkmenistan - Japan

さて、これらの不正を防止する策はないのかということで、ググってみたところ色々と議論されていました。
その中の一部を紹介。


1.盤面の情報を外の人間が知ればトラブルの素、ライブ配信は少し遅らせるべき。
現在オリンピアードなどの棋譜配信は、詳しくないのですがチェス盤、駒に埋め込まれたセンサーか何かで機械的(?)に送られています。オリンピアードの映像をyoutubeか何かで見てもらうと大概チェス盤に配線が繋がってるはずです。
これを即時に反映させると不正の手助けになるのではないかという意見がありました。

2.トイレを含む競技区域で電子機器はトーナメントディレクターから渡された物をのぞき、排除するべき。
もう電子機器自体が頭脳競技をやる上で悪の存在になっているのかもしれません。疑わしきは排除ですね。金属探知機のようなものを使う案もありました。

3.銀行ATMなどの近くに存在するような通信機能抑止装置(電波妨害装置)を配備するべき。
既に日本では不正受験防止に大学入試や公務員試験なんかに使用されているそうなのでやった方がいいのではないかという意見。(どのくらいの範囲に効果のあるシロモノなのか知らないから実現可能なのかどうかがよく分からない故コメントしづらい)
ただ、リスクもありそうとのこと。見受けられた指摘によると、もし119番通報などが必要な場面に遭遇すれば時間がかかることが予想されるためその辺のケアが必要かもしれないです。他にも何かケアしなければならない問題があるやもしれません。

4.ハイレベルな大会となれば、観客などの電子機器も排除するべきで、むやみにトーナメントスタッフが立ち会わない場所で選手と第三者が会うべきではない。
モールス信号のようなものでやり取りをして指し手を教えてもらっていた事例があったそうなので必要なのではないかとのこと。

5.将来頭の回転が速くなるような薬が開発されるかもしれない。反ドーピングも今のうちに徹底するべき。
もしそうでなくても、おまじないレベルの薬でも追い詰められた人はすがってしまうもの。興奮剤は戦う気概が上がって成績が良くなる可能性があるとでも吹き込まれた人がいたら取り返しのつかないことになりかねない。追い詰められて不正をする人もいることから選手(棋士)を守る上でも今後必要かもしれない。(コンピュータ関係ないけど)


他にもWCMのとある選手の意見に「自分はパフォーマンスを維持するために割とコーヒーを飲むため頻繁にトイレを利用している。そんなことで不正を疑われてはたまったもんじゃない。」とのこと。
チェスの不正行為は確かに存在していますが、少なくともリアルのチェスでは頻繁に横行しているわけではありません。そしてそれを防止する手段、疑わなくても済む手段をも息苦しいかもしれませんが確かに存在します。

頭脳競技におけるコンピュータ台頭の時代。コンピュータが人間を追い越したとしても人同士の戦いは無くならないし、感動を呼ぶものだという人は少なくないです。しかしそれらは茶番だったら?そんなものが横行し、常に疑いの目を向けないといけない競技に誰が感動するのかと。
今棋士を疑うことではなく先手を打って棋士を疑わなくても済む方法を議論すべきかもしれない。

どう付き合っていくべきか。話し合いは絶対に必要だと思ってます。

チェスコンピュータvs人間の歴史3


チェスコンピュータvs人間の歴史1】では、チェスコンピュータの始まりから世界チャンピオンに挑戦するまで。
チェスコンピュータvs人間の歴史2】では、チェスコンピュータと世界チャンピオンクラスの人類との激闘の歴史を書きました。

今回は何を書くのかというと、予告通りその後です。
つまり、チェスコンピュータが人類を追い越してしまったと思われる時代の到来。

では話をしましょう。
ときは2004年、チェス人間チーム対機械チーム世界選手権という3対3のチーム戦を行います。

人間チームは国際チェス連盟チャンピオン経験者のべセリン・トパロフさんとルスラン・ポノマリョフさん。そしてもう一人は当時世界最年少グランドマスターのセルゲイ・カリヤキンさん(当時14歳)が参戦。
平均レーティングは2681だったそうです。

機械チームは、パーダーボルン大学の国際コンピュータチェス選手権覇者Hydraと、それぞれ人間との対戦実績のある前回の記事でも出てきたFritz 8Deep Juniorが参戦しました。

結果は人類側の1勝6敗5分けとなりました。
ちなみに唯一の1勝を勝ち取ったのは最年少GMのセルゲイ・カリヤキンさんでした。


2005年、同じようなイベントを行います。
人間チームは3人とも元国際チェス連盟チャンピオンを投入しました。
アレクサンドル・カリフマン さん、 ルスラン・ポノマリョフさんとルスタム・カシムジャノフさんという方です。

機械チームは、バージョンアップはしていると思いますが同じ面々です。

結果は人類側の1勝5敗6分け
以降のネタバレになってしまいますが、この1勝(ポノマリョフvsフリッツ)は一般的なトーナメントルールで、全力の機械をチェスで人間が倒した最後の例となってしまった。


同じく2005年、上にも出ていたチェスコンピュータのヒドラが特注のハードウエアで当時世界7位の人(マイケル・アダムス)と6番勝負で対戦。
結果は人類側の0勝5敗1分け
一部のチェス関係者からは、もう人間対機械のチェス対決は潮時かもしれないとの声が上がったそうです。


そして2006年、私が知る限り最後の機械vs世界チャンピオンの番勝負が行われました。
当時の世界チャンピオンは、ガルリカスパロフさんのお弟子さんのウラジーミル・クラムニクさんです。
機械側はおなじみフリッツシリーズが参戦。
フリッツは機械の中で何位くらいの実力だったか忘れてしまいましたが既に最強ではなかったはずです(5位前後と聞いたような気がする。間違ってたらごめん)。

人間側にとって、長く戦ってきたコンピュータソフトだったため、比較的やりやすかったからかもしれません。
結果は人類側の0勝2敗4分け

チャンピオンは相当精神的プレッシャーを感じていたようです。
なぜなら驚くべきことに1手メイトを見逃して負けるという対局があったからです。
これは世紀の大悪手とも呼ばれました。


その後、2008年ごろからはグランドマスター下手でのオッズマッチ・・・つまりハンデ戦がついに行われるようになったのです。
そして【チェスコンピュータvs人間の歴史1】の冒頭のお話へと続きます。

追記部分では一般的ではないトーナメントルールでも2006年以降勝ててないのかというお話をします。
 
プロフィール

chlorine

Author:chlorine


HN: chlorine(くろーりん)
略して「くろ」というHNも良く使う

チェスやバックギャモン、ポーカーが好き

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