くろのしろい日記

たぶんチェス中心に書いていくつもりの日記

2018年非公式変則チェス世界チャンピオン決定戦について

今日は何となく見てたら何となくいつの間にか終わってしまっていた変則チェスのひとつ、フィッシャーランダムチェス(チェス960)の非公式世界選手権について書いていこうと思います。

まずフィッシャーランダムチェスとはなんぞやと。

簡単に言うと、初期配置をバラバラのランダムにしたチェスです。その配置の種類が960種類あることから、チェス960とも言われます。
フィッシャーランダムチェスのフィッシャーとは元世界チャンピオンの人なのですが、長ったらしい序盤定跡にとらわれるのは本当にチェスのゲーム性が目指すところなのか?とその人が疑問を持ったところから、序盤定跡にとらわれない人間の創造性などをフルに発揮できるように考案されたチェスの遊び方のようです。
(ただ、960通りくらいなら序盤定跡作っちゃおうぜという猛者がいるらしい)

ランダムにするやり方はポーンの配置はチェスと同じ。
一段目の駒をバラバラの配置に。
ただし、ビショップは違う色のマスに配置。
ルークとルークの間にキングを配置しないといけない。

という約束事がある。
ルークとルークの間にキングがいるのでもちろんキャスリングが可能。
この選手権でもラウンド3に初手キャスリングという珍しい光景があったそうです。

公式HPらしいところ → Fischer Random 2018 - Home

さて、この非公式世界選手権ですが、出場する二人はご存知チェス世界チェスチャンピオンのノルウェー人「マグヌス・カールセン」と、この記事を書いている時点では世界8位のアメリカ人「ヒカル・ナカムラ」です。
ナカムラさんはどうやらラピッドとブリッツだと世界3位のようで、時間が早い方が得意そうですね。
ちなみにカールセンさんはスタンダード、ラピッド、ブリッツ全て世界1位です(バケモノかよ...)

そして、気になる試合形式は16試合行われ、最初の8ゲームは最初の40手は45分、それを過ぎれば15分追加というラピッドに含まれるらしいゲーム。
後半残りの8ゲームは10分と一手につき追加5秒というブリッツに含まれるらしいゲーム。

インターネットでのプレイではブリッツと言われると5分くらいからなので感覚違いますが、時計押さないといけないOTBだと10分からブリッツなんですかね?たぶん。

そして変則的なルールですが、最初のラピッドでは勝つと2ポイント、負けると0ポイント、引き分けると1ポイント。
後半のブリッツでは勝つと1ポイント、負けると0ポイント、引き分けると0.5ポイントという持ち時間の量によってポイントに差があるものでした。

そして、スコアが同じのまま16ゲーム終わってしまった場合はアルマゲドンと呼ばれるタイブレークを行います。
アルマゲドンとは先手の方が持ち時間が多い代わりに、もし引き分け(ドロー)だった場合は後手の勝利とする特殊な方式です。

結果を言いますと、16試合で14 -10となりカールセンさんの勝利となりました。
この選手権の賞金総額は150万ノルウェークローネで勝者の取り分60%、敗者は40%だそうです。

つまり?グーグル先生に聞いてみたところ、2018年2月17日現在での勝者取り分90万ノルウェークローネの価値は…
1230万円!

これだけの賞金なら選手権の出演料いくらくらいだったんでしょうなあ。
将棋のタイトル戦で賞金1200万なら8大タイトルの真ん中よかちょっと上くらいだと思うので、チェス界でもそれなりの大会だったと言えるとは思うのですが、それが変則チェスでやってしまうあたりすごいなあと思った次第です(しかも非公式)。

詳しい対局の様子などはchess.comが詳しそう → Carlsen Wins Fischer Random Chess Championship

チェス960のネット対局はLichessがやりやすいのではないかと思っています。
興味を持った方はぜひ対局してみてください。ゲストアカウントでもコンピュータ相手とかで練習対局できるはず。lichess.org
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[ 2018/02/17 17:52 ] その他のチェス | TB(0) | CM(0)

世界で一番難しいチェスプロブレムとは

この前、私のツイッターのタイムラインにチェスプロブレムについてのツイートが見えたので、ちょっと気になり世界一難しいチェスプロブレムを探してみました。

しかし、難しいというのは割と主観的なことなので意見が分かれるところであるようです。
なので、今回は難しいプロブレムをいくつか紹介したいと思います。

まずチェスプロブレムとは何ぞや。というところから。調べてみましたが定義が難しいですね。
大体のチェスプロブレムは実戦で生じる局面よりも無駄な駒のない芸術的な配置、手順が好まれる特定の解答条件のあるチェスのルールを使ったパズルの問題だそうです。

将棋をされる方にとっては、非実戦型詰将棋と言った方がいいかもしれませんね(例えが間違ってたらごめんなさい)。
いわゆる作品名がついてたりする特殊なヤツです。

ただしチェスプロブレムはチェックメイトを問う問題ばかりではないことに注意。
初期配置から提示された局面に至るまでの手順を求めよ~みたいなプロブレムもあります。

そして、チェックメイトを問う問題でも連続チェック(連続王手)の必要はありません。
その場合、単に最も早くチェックメイトできる手段を探しましょうということになります。

そろそろ紹介に入りましょう。

まずはプロブレム好きにとっては知らない人はいないだろうと言うような作品から。



白からです。ポール・モーフィーさんという1860年前後の事実上のチェス世界チャンピオンの作品。
ちなみに当時は持ち時間制度がなかったため、国際チェス連盟はチャンピオンとして公認していません。

とあるチェスサイトの物販に、このプロブレムがプリントされたTシャツがあり「へ~」と思った記憶があります。
分かりましたでしょうか?白先2手メイト(将棋的なカウントでは3手詰め)です。
私は解けませんでした。







<答え>


ルークただ捨てが正解。とてもシンプルな手順。
答えを知ってれば簡単なんだがな~と思わせる問題でした。そこがイイ!という意見も多数聞きます。




次、どなたの作品かは知りませんが、これもプロブレム界ではよく見る問題です。



見るからに難しそうですね。
白先8手メイト(将棋的なカウントでは15手詰め)です。
私は解けませんでした。







<答え>


強制手で黒はポーンを動かさざるを得なくなりキングの逃げ場所がついになくなってしまったという作品でした。
こっちの問題は答え聞いても「え?もう一回お願い」と言ってしまいそうな難解なものですね。

次、この解き方と似たような問題を出しておきましょう。



大昔に私が見たことがある超うろ覚えのプロブレムです。多少違うかもしれません。
その私が超昔に見た奴は、まだ今のチェスのルールが固まる前に作られたと書いてありましたね。

つまりおそらく600年以上前のプロブレムだと思っていいと思います。
白先5手メイト(将棋的なカウントで9手詰め)です。

追記部分に答えと、世界一長いかもしれないプロブレム載せときます。
下に「続きを読む」のリンクがある方はそれをクリック!

[ 2017/03/17 22:19 ] その他のチェス | TB(0) | CM(0)

アメリカ大統領候補者のチェスファンに向けたメッセージ

今日はアメリカ大統領選ということで、この記事を書いているときはもうドナルド・トランプ氏がほぼ大統領に確定しました。

そんな中、数日前におなじみchess.comのスタッフさんの記事で大統領候補者にインタビューしたよ~という8月の記事を目にしたので、それの話題で一つ記事を書いてみようかなと思いました。

この記事です【Chess.com Interviews Trump, Clinton, Johnson, Stein

この記事では4つの質問を、ドナルド・トランプ氏、ヒラリー・クリントン氏、ゲーリー・ジョンソン氏、ジル・スタイン氏の4人の候補者に同じチェスになぞらえた質問をするというものでした。

質問は、
1.あなたのチェスレーティングは?
2.あなたのチェス的戦略はどのように選挙に影響を与えた?
3.お気に入りの序盤定跡は?
4.どんなメッセージをアメリカチェスプレーヤーと有権者に送りたい?

というものっぽいですね。(訳間違いあったらごめん)

トランプ氏はチェスは君より強いよ的な宣言から始まり、最初の「I’m a pawn guy, mostly.」はどう訳すべきか分からないですが私はキングだがポーンが好きだ。はっきり言うと私がキングでアメリカ人たちがポーンだとのこと。
そして最後に、私はベストな手を持ってるんだよ~という〆っぽかったですね。


クリントンさんは対照的に、強さなんてよう分からんから始まり、私はクイーンなんだ!めっちゃパワフルだぜ!でもクイーンだけじゃできないこともあるから他の駒の助けがほしいんだ!そして君らは私を助けられる的な感じですかね。
好きな序盤定跡はどうやらツーナイツディフェンスの 1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 Nf6 4. Ng5 d5 5. exd5 Nxd5?! 6. Nxf7 Kxf7 といういわゆるナイトをサクリファイスして攻めまくる超攻撃型の定跡っぽい。



まあ、なんだ。英語分からんから詳しく書けないwww
今日はここまで。

[タグ] チェス 大統領選
[ 2016/11/09 19:08 ] その他のチェス | TB(0) | CM(0)

google翻訳に任せると名前が変になるチェス棋士集

もう結構前になるかもしれませんが、日本将棋連盟の英語公式HPの将棋棋士の名前がgoogle翻訳そのまま使ったかのような変な英語になっていると騒がれていたことがあったかと思うのですが、逆に英語のチェス選手の名前を日本語にgoogle翻訳かけると変になるものはないかと探してみました。

という小ネタ集。

注意点として、チェスは英語圏やアルファベット圏だけのボードゲームではありません。
ですが、現地語で調べるのはすごい労力になりそうだったので、英語表記の名前だけをgoogle翻訳さんに翻訳してもらいました。
要するに中国人の場合は漢字を日本語に訳したのではなくアルファベット表記の名前を訳したということです。

次に、これは公式ではありません
グーグルさんに任せるとおかしくなるよ~というだけの話です。お間違えの無いように。

まあ、自動翻訳なら変にもなるだろとは思いますが。

1人目、Wesley So(ウェズリー・ソー)さん。
チェスファンなら知ってる人も多い有名どころのスーパーGM。元フィリピン人の現在アメリカ人の方です。
so.png

「ウェズリーだから」になってしまいました。
soを接続詞(?)として訳してしまった例。



次、Miso Cebalo(ミソ・セバロ)さん。
クロアチアのGMさん。
miso.png

「味噌Cebalo」となってしまいました。
元の名前からして日本語にしたらそうなる予感しかしなかった例。



次、Humpy Koneru(ハンピー・コネル)さん。
インドの方で、女性ながらGMという強豪。
kobu.png

「サーフィンに適した波Koneru」もしくは「Koneruこぶのあります」となってしまいました。場所によっては「こぶのあるKoneru」になってましたね。
Humpyって単語の意味を全く知らなかったので調べたところ、
【名詞】:ラクダ、サーフィンに適した波、小屋
【形容詞】:こぶのある、不機嫌な

という意味らしい。



次最後、Semen Dvoirys(スィーメン・デオリー)さん。
ロシアのGMです。
seiimen.png

これはひどい。

ちなみに「いやいや、そんなバカな。誰かがいたずらでこのページだけ変えてるのかもしれない」と思ってページ翻訳ではなく文の翻訳してみたら・・・
nyuuseihin.png

これは、入力した文自体の訳ではなく、もしかしてこういう文ではありませんでしたか?とgoogle側が勝手に自動的に表示した似た単語の訳です。
google先生にオススメされた文なら仕方ない。

今回はグランドマスターの名前1500人くらいに絞って探したのですが、もっと範囲を広げれば誤訳ももっと多くなりそうですね。

グーグルさんに頼らなくても英語訳せるようになりたいです・・・

[タグ未指定]
[ 2016/11/08 20:19 ] その他のチェス | TB(0) | CM(0)

チェスや将棋、囲碁などに運要素は存在するか

時間が過ぎるのは早いものでもう結構前になるかもしれませんがこういう言葉がアニメ界の名言的なものにありました。

チェスなんてただのマルバツゲーム」

ノーゲーム・ノーライフという作品に出てきたセリフです。
完全情報ゲームなんだから必勝手順、必勝法は存在する。○×ゲーム(3目並べゲーム)と似たようなもんだという意味だと思います。

さて、本日はそれに関係するのかしないのかな完全情報ゲームに置ける要素の話題にしましょうかね。

とりあえずとは何か調べました。
とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。

チェス界では古くは1920年代の世界チャンピオンのカパブランカがこのような感じの言葉を残していると聞きました。
カパブランカ「強者とは常に幸である

キューバの公用語って何語なのか知らないんですがたぶん現地語での言葉だと思うのでニュアンスが変わってるかもしれないです。
そしてチェス界における、こいつはが良かったんじゃねえの?と言われている出来事に1935年のマックス・エイベvsアレクサンドル・アレヒンの世界選手権(世界チャンピオン決定戦)があります。

詳細を説明すると、下馬評では格が結構下だと思われていた挑戦者マックス・エイベさんだったのですが、超真面目人間だったエイベさんと対比するかのように超不真面目人間だったチャンピオンのアレヒンさんは対局のたぶん前日、豪遊してべろべろに酔っぱらって外で寝てるところを対局当日に連行されて二日酔いとかで体調がボロボロのときに対局したそうな。
もちろんそんな状態で勝てたわけもなくあっさり格下相手に失冠するという事態になったそうです。

いや、アレヒンさんバカだろwwwと思う人もいるかもしれませんがエイベさん視点だとどうでしょう?
盤外のこととはいえ幸と言えるかもしれません。

ちなみにアレヒンさんはその後禁酒して世界チャンピオンに復帰しました。

さっきまでは盤外の幸運の話。では盤内の幸運はあるのでしょうか?
かつて女性最強であり、男女ひっくるめた世界ランク最高8位を記録したユディット・ポルガーさんはこう言ったそうです。
チェスは30%くらいが心理戦。機械にはこれが通用しない。」

チェスをやっている身としては分かります。
心が折れたらどんなにコンピュータ判断の形成がイコールだったとしてもそれを知るすべがないため投了してしまうことはよくあります。

完全情報ゲームだったとしても局面を正しく判断できるスキルや心理状態がないと、それはたちまち不完全情報ゲームへと早変わりしてしまうというわけです。
あのチェスコンピュータディープブルーと戦ったガルリ・カスパロフさんも、1997年の第2局に劣勢ながらよくよく考えれば引き分けに出来た対局を対戦相手のディープブルーが自信満々に指しているように感じたため心が折れて投了してしまいました。
ディープブルーに取ってこれは幸運?

そして、これは機械に起こりえないと思われがちですがこういうのはどうでしょう?
2005年の出来事です。【Pablo Lafuente vs Shredder (Computer)

Shredderとは超強豪チェスエンジンです。つまりコンピュータ
2005年と言えばもうそろそろ世界チャンピオンでもコンピュータ相手に引き分けならともかく勝利はきついだろうと言われていたころ。

その頃で 19...Rfd8 というとられた駒を取り返さなかった大悪手をコンピュータ側が指しました。
ハッシュテーブルエラーというエラーが起きたそうですが、これは人間側に取って幸運とは言えないだろうか?
こういったエラーは同じようなものが人間にも起こりえるとは言えないだろうかと。

仮にそういったエラーが起これば対戦相手にとっては幸運と言えるのか否か。
世界チャンプクラスと言えども大悪手、ブランダーは起こります。このブログでも2回記事書きました。
世界的なチェスプレーヤーの大悪手特集
世界的なチェスプレーヤーの大悪手特集その2

そんな中、チェスはチャンスのゲームだという意見を一度目にしたことがあるんですよね。
1960年代の米ソ冷戦、チェス界ではアメリカ人フィッシャーvsソ連チェスエリート軍団の国家の威信をかけてチェスをしていた頃、ぬるい手に見えた手を指された直後にここがチャンスと見て長考に入ったがいい手が見つからず、焦燥と絶望から倒れた選手がいたことはよく聞きます。

チャンスがあるゲームということは運要素があるってことなのでは?
という当然の発想ですね。

将棋プログラムPonanzaもそうだと聞いたことがあるのですが、チェスプログラムもたぶんそうで、思考段階でいつも初手から同じ手順を指していると対抗策を練られかねないというところから一部ランダム要素のようなものを取り入れてばらけさせていると聞きました。
ランダム要素があるんですよ?偶然自分の得意な戦法に当たったらそれは運が良かったと言えないですかね?

対人間でも同じです。偶然自分の得意な戦法に持って行く人と当たったならそれは運ではなかろうか?
全てを網羅できないゲームだからこそ一部分しか知らなくて、その一部分に偶然当たる。

この手のゲームに置ける運とはそんなもんかもしれない。
運の感じ方は人それぞれ。

対局前のあいさつでしばしばこういう言葉が使われます。
「Good luck!!(ご武運を!!)」

つまり勝つためには知力だけではない。二日酔いで力が出なければ意味がない上に武運も必要かもしれない。
知力、体力、時の運!

面白要素ってそこに集結するんじゃないかと思えてきた(なんだこの結論)。
 






プロフィール

chlorine

Author:chlorine


HN: chlorine(くろーりん)
略して「くろ」というHNも良く使う

チェスやバックギャモン、ポーカーが好き

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